「塗り加工:筋溜塗り」

大石です。

引き続き「かもめ椀」の話になります。
前回のかもめ椀に関するブログはこちらから

研ぎ処理を終えたお椀は塗り加工のため、塗り屋さんに持っていきます。
「T9-0001かもめ椀 筋溜」の塗り加工の場合(塗りの種類によって職人さんが変わります)は、職人さんが塗る前に必ず「拭き上げ作業(油分や汚れをアルコール等で落とす)」をします。
その際に不具合が(小さな凹凸やヒビなど)あれば会社まで素地を戻しに来てくれます。 

「社内での見落とし」を塗る前段階にチェックしていただけるので、不良品が仕上がる事無く、いつも感謝しています。

かもめ椀 筋溜

塗りに関しての説明ですが、
外側の塗りは、黒をベース色に横一面に溜色の刷毛ラインが上塗されています。
少しツヤを落とした黒と溜ラインの塗り分けは、とても落ち着きのあるシックな仕上がりになっています。

一つ一つ手作業ですから完璧はないのですが、「良い商品に仕上げたい」と言う職人気質の感じられる塗り屋さんの下で、この「筋溜塗り」は完成します。

▽今回紹介した「かもめ椀 筋溜」

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