「南部せんべい」と「バリ」

大石です。

カタログから「T9-0001かもめ椀 筋溜」の素材について話します。

サイズΦ91×H89の横に明記してある「TP」が素材の略称で、Tは耐熱、Pは直圧樹脂を表します。
こちらは一般的な表現では「食洗機対応の木質樹脂」を使用した商品となります。

この素材の場合、表面にキズを付ける事により、塗料との密着が良くなります。
逆にキズと付ける(研磨)作業が不十分の場合は剥離の原因となり、耐久性に差がでます。

弊社では素材を研磨する前段階で、成型の際にでるバリ(渕に付着する残りの材料)が滑らかに処理されているか?を確認してから研磨作業に入ります。

バリは「南部せんべい(青森・岩手の名産品)」のように渕におまけがついてくるもので、成形後にある程度手やペンチで取り除き、目の粗い研磨機でその「おまけ」を取り除き滑らかにします。
バリが出る部分はこの商品の場合、オヤ(本体)の上渕(口を付ける部分)とフタの渕の2か所になります。

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一つ一つが手作業のため、バリが十分に取り除かれていない場合もあり、滑らかな形状になっているか確認する作業は素材が硬いだけに、研磨作業前にチェックする一番重要な工程となります。